真珠食の歴史
真珠を食する歴史は、宝石としての歴史とイコールです。真珠は身に飾るだけでなく化粧品や伝承薬として体内に取り込むことで神秘的なパワーや薬効が得られるとされてきました。
17世紀のフランスではハプスブルク家の待医が「アクア・ペラルタ」=真珠水という飲み薬を処方していました、ドイツやイギリスでも精力剤や化粧水に使用された記録があります。またインドやペルシア湾岸、アジア全域でも長年伝承療法に用いられてきました。医食同源の国、中国では現代でも真珠の粉末を生薬の一つとして盛んに利用しています。
日本でも江戸時代、長崎は大村藩の御典医が風邪や不眠症、麻疹、百日咳等の漢方薬として大名向けに処方していた記録が残っています。
日本の生んだアコヤ貝本真珠とは
マルコポーロの東方見聞録に「ジパングは多量の真珠を産する。バラ色をした丸い大型の、とても美しい真珠である。・・・」と記述があります。小粒の淡水真珠が主流である中国ではその当時から日本沿岸で取れるアコヤガイ真珠の評価が高かったのです。
その後世界的な乱獲により天然真珠が枯渇の危機に瀕した時、明治26年に御木本幸吉翁がアコヤガイから真珠を生産する方法を発明しました。その真珠養殖生産技術は、今では世界中の海で活かされています
日本の技術と生産に適した環境が、アコヤガイ真珠ならではの美しい色合いと品格のある真珠を育み、世界的なステイタスとなった所以でしょう。
今なぜ真珠食なのか
中国明朝時代の薬物研究書【本草綱目】によると、真珠末には「視力を増し、肌に潤いを与え皮膚をなめらかにし、顔に塗ればシミ・そばかす・しわが消える」効果があると紹介されています。
現代でもようやく真珠末の成分や働きが科学的に解明されてきました。突出したミネラル量とイオン化しやすい炭酸カルシウム、輝きの成分となる特有のタンパク質“コンキオリン”が化粧品やヘアケア製品の有効成分として利用されています。また薬膳料理や健康食品としても大いに注目されてきました。
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日本真珠食研究所

